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針穴くぐり

今日、詩誌『ぶらんこのり12号』が、がさっと届いた。東京の中井さんと福岡の坂田さんと私の3人で始めた詩誌である。一年に2回発行ということぐらいしか決めてない、自由というかのんびりしてるといおうか、それでももう6年もたってしまった。発送はこれからだが、坂田さんの詩を紹介したい。

 針穴くぐり      坂田よう子(「よう」は火へんに華)

食欲の秋だというのに
いとこのかやちゃんは
ダイエットの真っ最中だ
やせっぽちのくせに
それ以上やせると消えちゃうよ
そう言うと
針穴をくぐりぬけたいんだ
と言う
昔からわけのわからないことを口走って
まわりをけむにまくのが
おとくいだったかやちゃん
あいかわらずだと思いながら
ながめると
背中のあたり腕のあたりが
すきとおってきている

何日かたって
ランニングを始めたという
かやちゃんに出会う
いよいよ出かけるよ
植木に水やっといてね
すっかり気配だけになってしまったかやちゃんは
耳元でささやくと
わたしに鍵をおしつけて
そのまま走り去った
どこ行くの
かやちゃんの気配にむかって
さけんだけれど
かすかな笑い声が聞こえただけ

さっそくかやちゃんの住む
アパートに出かけてみると
テーブルの上に針をさした針山が
出しっぱなし
かやちゃんらしいや
そう思いながら
裁縫箱に片付けて
ベランダの植木に水をやる

あれから何年もたったけれど
かやちゃんは帰って来ない
老朽化が進んで住人がいなくなった
アパートは取り壊された
すっかり空き地になったアパートの跡に
たたずんでいると足元に
どこか見覚えのある裁縫箱が
転がってきた
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放射能X

P1010802.JPG
写真は昨日の続き。
 1954年制作の映画『THEM』日本では『放射能X』というタイトルで放映された。ある年代なら見た人は多いと思う。私もそのある年代。
 ニューメキシコの砂漠で、蟻酸が原因と思われる死体を発見。残された足跡を手がかりに、メドフォード博士とその調査団が組織される。その結果、原爆実験の放射能が体長3メートルの蟻を作り出したことが判明。女王蟻がロサンジェルスに向かい下水道で繁殖。人間を襲いはじめる。巨大蟻軍団と合衆国政府が人類存亡をかけて壊滅作戦という内容。今の映画に慣れた人なら、蟻だかなんだかちょっと分からない巨大な虫の動きには笑っちゃうかもしれないが、この巨大蟻が現れるときに聞こえる耳触りな音(蟻って声だすの?)は結構不気味。それにゴジラとかと違って、蟻は身近にいるからイメージしやすいというか、もしかしてありうるかもと思わされてしまうとこがぞくっとする。それから放射能による突然変異もリアリティーありだし、ずっと昔から蟻はカタチを変えていないことの気味悪さ(蟻さんすいません)、戦争をするのは人間と蟻だけ(映画の博士が言ってた)ということなど、単に空想物語ではすまないかも!と思わされる。最後に人間は勝つのだけれど、そのときの会話、「1945年の核実験の副産物がこれなら、そのあとの実験は?」「知らないわ」そして博士が言う「原始力時代は新しい世界の扉をひらいた。この世界で何が起きるか誰も予測できない」そして映画は終わり。50年以上も昔、巨大蟻の恐怖と放射能汚染の後遺症を鋭い視点で捉えたゴードン・ダグラス監督はすごい!タイトルのTHEMは巨大蟻を見てショックで失語症におちいった女の子が蟻酸を嗅がされ、我にかえって初めて叫んだ言葉「them!them!them」
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料理1

P1010798.JPGお料理好きの友人の家に数人で集まった。写真は合鴨のスライス。私ならスライスしてパセリぐらいつけるかもしれないけど、まあその程度。ちょっとした手間でずいぶん違う。それにおいしいものを食べているときの顔ってみんないい顔をしていた。ということを再認識。それともうひとつ。
 『DAYS』という写真の月刊誌の編集後記を読んでいて、最後の言葉にどきっとした。そこには「原発は、あらゆる形の差別を引き起こす要因にもなる。それに取り込まれてはならない」とある。要約しようと思ったが、間違えるといけないので全文引用します。『「チェルノブイリ・ハート」が評判だ。被爆した子どもたちの心臓欠陥多発の映画で、2003年アカデミー短篇ドキュメンタリー賞を受賞した。放射能の恐ろしさを警告する映画だ。しかし気になるところもある。障害を負った子どもたちが映しだされ、「チェルノブイリ事故のせいですか」と取材者が聞き、施設の職員は「そうです」とうなずく。今から10年以上前、国内外の有力誌がいっせいに、「チェルノブイリで身体障害多発」という大見出しで、子どもたちの写真を掲載した。衝撃の報告だった。しかし私は驚いた。ちょうどその時期に、救援のため現地を何回も訪ねていたのだが、そうした話は聞いたことがなかったからだ。私は障害を負った子どもの写真を多く撮影したが、事故との関連が確信できなかったので発表しなかった。
 次に現地を訪れた時、子どもたちの写真が掲載された施設を訪ねた。そこにはさまざまな障害を負った多くの子どもたちがいた。私は所長に「この子どもたちはチェルノブイリのせいで病気になったのですか」と尋ねた。所長は首を振った。「何人かはそうかもしれないが、ほとんど関係ないでしょう。なぜならここには事故前から多くの子どもたちがいたからです。事故のあとに1割ほど増えたかもしれないけれど」と言う。
 雑誌や映画を見た人は、写っているすべての子がチェルノブイリ事故のせいで障害者になったと思ったはずだ。放射能はあらゆる病気の原因になる。遺伝子を傷つけるから出産異常も身体障害も引き起こす。だが放射能の恐ろしさを訴えるためにこのような強調をしていいのだろうか。人は皆、健康でありたいと願う。親は子どもの健康を望む。けれども「身体異常の子どもができるから原発に反対だ」という言葉は、障害者に「自分のような人間が生まれないために原発に反対するのか。自分は生まれてはいけなかったのか」と考えさせるだろう。
 原発は、あらゆる形の差別を引き起こす要因にもなる。それに取り込まれてはならない』

どうしても一方向から見てしまう傾向があるので、ちょっと考えさせられた文章だった。それから世の中の流れにも安易に同調してはいけないということなど。
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半島へ

P1010794.JPG
今、庭に咲いています。この花たちのとなりでは、夏を越したバジルが種を落として沢山芽吹いています。菊も薔薇も健在です。紫式部もまだ色鮮やか。ツワブキも負けていません。今年は初めてレモンがなりました。イチジクもなりました。

『半島へ』稲葉真弓を読んでいてとても気にいった文章を見つけました。以下全部引用です。

・・・ええ、そう・・・中世のこと、男たちはこぞって戦争に行き、女たちはぽつんと田舎に残されていた。何ヶ月も何ヶ月も森の掘っ立小屋にひとりぼっちで。毎日が想像を絶する孤独だった。寂しくて不安で、だから彼女たちは、話さずにいられなかった、木や植物や野生動物たちと。ときには木や草の声に耳を傾け、薬草を作り出し、それによって傷ついた心身を癒したものよ。孤独をなだめるために自然と合体すること、それは先史時代の自分を取り戻すことでもあったのよ。ほかにどうすることができたっていうの?殺し合いなんてうんざり。森にいれば大きなものが自分を守ってくれる。素朴で忍耐強い女たちはそう信じたのよ。けれども、木や草と話をし、あやしげな薬草を作る彼女たちを、あれは魔女だ、殺してしまえと弾圧する人が現れ、森の女たちは生きたまま焼き殺された。何万、何十万もが火あぶりとなった・・・なんてこと!なんて理不尽な悲劇なの!魔女狩りはそうして起こったのよ。アニミズムなんかじゃない。邪宗でもない。彼女たちは自然の優しさに癒されたかっただけなのよ・・・
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クリスマス展から2

P1010781.JPG
これはsenseiの作品。フォルムに緊張感があってとても美しいと思う。
 最近DVDで『クリスマス・キャロル』を2本観た。ひとつはアニメ、監督がジミー・ムラカミで声の出演でマーレイ役でニコラス・ケイジ(好きな役者の1人)が出ている。絵のタッチが日本的で、あれっと思ったくらいで、それなりにおもしろかった。もうひとつは、ジム・キャリーが7役を演じわけている『クリスマス・キャロル』だ。ケチで頑固の嫌われ者スクルージ爺さんと過去・現在・未来のスピリッツ達とスクルージの若かりしときの彼と、なかなかさすがと思わせる演技で楽しめた。昔、本で読んだ時は深刻なイメージだったが、でも何故か好きな本だった。最近加齢しすぎたせいか、映画の作りかたなのか、今回はさらっといってしまった。スクルージの味方もしたくなるとこや、最後にがらっと変わってしまうとこなど、ちょっとした違和感。まあいい人になったのだからめでたしなんだろうけどね・・・・・。
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クリスマス展から1

P1010767.JPGすこし早いが、フラワーアレンジのクリスマス展に参加した。写真は友人NAKAYAさんの作品で好きな作品のひとつ。
 私は地味系のキャンドルアレンジを出品した。ちょっと冴えなかったけど。でも明かりを消してキャンドルを灯したら、ロマンチックかも。金と銀の小さな星を鏡にばらまいて、その上にトクサやユーカリなどの葉っぱで着飾ったキャンドルをアレンジしてみた。
 このところまた風邪をひいてしまった。今年はすぐ気管支にくる。ぼつぼつ注意をせよということか?そんな日々。
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